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2007年11月 アーカイブ

 

2007年11月19日

出会いは縁

川越で仕事をするようになってから、私はさまざまな人と出会った。そして、多くの人の助けのおかげで今日がある。日疋社長もそんな中の一人だが、まだ会ってから日が浅い。はじめて会ったのは、川越市霞ヶ関の(株)ひびき本社だった。

ひびき本社
川越市霞ヶ関の(株)ひびき本社

共通の知り合いが仕事のことで日疋社長との間を取り持ってくれ、電話でアポイントメントを取って私が伺ったのだ。真夏の午後6時だったと思う。ガラス張りのオフィスの前でインターフォンを押すと、大きな体を揺らして眼鏡をかけた男性が扉の前まで来て、鍵を開けてくれた。その人が日疋社長だった。挨拶をし、名刺を交換してから、簡単に弊社の考え方をお話させていただいた。

ひとしきりご説明を終えて帰ろうとしたところ、日疋社長は「折角ですから、私が考えていることをお話させてよいでしょうか?」と前置きをされてから、お考えのプランなどを語ってくれた・・・。それから、数ヶ月が経ち、有り難いことに仕事をご依頼いただくことになったが、その間、日疋社長だけでなく、何人かのスタッフの人たちとも関わり、話をしてみた。そして思っことは、日疋社長が舵を取る(株)ひびきは、少しおかしな表現だが、ユニークで、真面目で、とても面白い企業だということだ。

岸朝子さんと日疋さん
「料理の鉄人」の岸朝子さんとも日疋さんは交流があるそうです

取材記事を書く仕事もご依頼いただいた。(株)ひびきを消費者の方々に良く知っていただけるよう記事を書いてほしという。いろいろお話をした結果、お引き受けすることにした。

日本テレビの取材があるからといって、よかったら見に来ませんか、と誘われて行ったのは、9月に川越駅東口にオープンした『黒豚劇場川越入り口店』だった。セブンイレブンが売れ残った弁当や惣菜等、販売期限切れ商品を2003年から実施している堆肥化に続き、9月1日から飼料としての再資源化を進めていくと発表した。パンくずが主体の食品残渣(ざんさ)飼料(エコフィード)で高級豚肉の生産を目指してきた宮崎産豚肉を持ち込んで、豚肉について詳しい日疋社長に食べてもらい、感想を求めるという主旨らしい。

撮影中の日疋さん
日本テレビの取材を受ける日疋さん

テレビクルーが慌しくセッティングする中、日疋社長は慣れたもので、担当者の女性と撮影の流れを確認、カメラが回ると豚肉の見た目の印象、しゃぶしゃぶで食べた時の豚肉の感想を述べていった。サシに特徴がある豚肉だったらしい。 取材の合間には、(株)ひびきで扱っている「彩の国黒豚」と「鹿児島黒豚」の味わいの違いから始まり、10月末から11月初めに行われる「川越style倶楽部」のニューヨークプロジェクトの話をするなど、日疋社長らしい論理的な話し方で担当者に伝えていた。取材が終わると、スタッフに声をかけてさっと出かけていった。この後、さいたま市で講演があるのだ。忙しい人だ。

撮影の様子をご覧下さい。音声が聴き取りにくい点はご了承下さい

日疋社長が出ていった後、担当者の女性が私のところにやって来て、こういった。「まだよく分からないんです、豚肉のこと。このお肉、どう思われますか?」。唐突に聞かれて正直困った。「食べ物は、まず食べないと分からないと思います。確かにいえることは、日疋さんが豚肉や食品について相当詳しいということでしょう。お爺さんやお父さんが養鶏や養豚をやっていましたし。その辺りの経緯はサイトに書いてありますよ」。

日疋文爾さんと日疋道夫さん
父・日疋文爾さん(左)と祖父・日疋道夫さん(右)。「ひびきのやきとり」の原点を作る

後日、日疋社長に会い、今後の取材についてざっと打ち合わせをしたが、様々な切り口から取材をすることになると思う。食品の世界は奥が深そうだし、もともとその分野は興味があるが、かなり勉強も必要だろう。しかし、始まりはいつもどんな発見があるか楽しみでしかたがない。

ひびきのやきとり
子供さんからお年寄りまで、多くのお客様に評判の「ひびきのやきとり」

(株)ひびきは今、単なるやきとりチェーンから脱皮して、未来に向かって羽ばたこうとしている時期だ(と思う)。「川越style倶楽部」のコラボレーションによる『黒豚劇場川越入り口店』をオープンさせたこともその表れだろう。諸活動を紐解いて、そこから(株)ひびきが行っている経済的、社会的活動の意味を見出していきたい。 これも何かの縁だと思う。出会いの縁を大切にして、丁寧な取材をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

次回は、社長から最初に依頼があった「彩の国黒豚」のイントロダクション!「彩の国黒豚」は(株)ひびきの骨格をなす食材です。乞う、ご期待!


やきとり(焼き鳥・焼鳥)、彩の国黒豚は、(株)ひびきが運営する「やきとりひびき」、「やきトンぼたん」、「黒豚劇場」でお楽しみ下さい。インターネットでやきとり(焼き鳥・焼鳥)の通信販売も行っています。ぜひお買い求め下さい。

 

彩の国黒豚イントロダクション

前回、お知らせした通り、ひびきやぼたんのやきとりや黒豚劇場の料理に使用している素材のひとつである彩の国黒豚をご紹介していきましょう。

彩の国黒豚
彩の国黒豚

「彩の国黒豚?聞いたことないなあ。」という方、「私の家で豚肉といえば、彩の国黒豚よ♪」という方もいらっしゃることでしょう。彩の国黒豚とはいかなるものなのか、調べてみました。ちょっとした探検気分でお付き合い下さい!

彩の国黒豚を「彩の国」と「黒豚」の部分に分けて見ていきましょう。

「彩の国」は「さいのくに」と読みます。この「彩の国」、平成4年11月14日(県民の日)に制定された我が埼玉県の愛称で、四季おりおりのいろどり豊かな自然に恵まれ、産業、文化、学術などさまざまな分野で発展する埼玉県を表しているそうです。いろどり豊かで「彩の国」・・・なるほど。

「彩の国」埼玉県は、実はなかなかの実力派です。それは地産地消に取り組むひびきとも関連の深い農業、特に野菜は日本国内有数の産地であり平成17年産の農業産出額は841億円(全国6位)で、こまつな・ブロッコリー・ほうれんそう・かぶ・さといも・ねぎの生産額は全国1~2位となっています。埼玉県の農業は、大消費地に最も近い生産地として、安全で、安心して食べられる新鮮な農産物の生産が行われています。

埼玉県の野菜
埼玉県の野菜

平成17年度の時点で、約8万戸の農家の方々がお米や野菜、畜産物を作っています。主食である米は、埼玉県内で消費される米は40万トンですが、その半分に相当する約18万トンが埼玉県で作られているそうです。また、麺類・パン類・菓子などの用途に使われる小麦の生産量は約2万5千トンで全国5位。こうして見てくると、埼玉県の印象ががらりと変わりました。埼玉県は、実は「農業県」でもあったのです!

このような農業の背景のもとにして、「黒豚」を見ていきましょう。

「黒豚」といえば、鹿児島県を思い浮かべる方が多いと思いますが、「黒豚」とは純粋バークシャー種を指します。純粋バークシャー種でなければ「黒豚」を名乗ることはできません。埼玉県では深谷市で明治時代から「黒豚」が飼育されていた歴史があり、それが彩の国黒豚につながっています。

現在、深谷市や川越市の「彩の国黒豚倶楽部」(平成10年7月設立)の会員農家により、飼料内容をはじめ統一された飼養管理のもと、生産から販売まで一貫した取り組みが進められています。「彩の国黒豚倶楽部」のメンバーは、笠原常正さん(会長)、橋本雄二さん(副会長)、笠原国行さん、飯島喜智男さん、大野賢司さん、佐藤利治さん。皆さんが力を合わせて生産に関わり、その努力が評価され全国的に知られるようになってきました。

彩の国黒豚のマーク
彩の国黒豚のマーク

彩の国黒豚の特徴を挙げると、

(1)うま味を引き出すために、サツマイモや麦類を配合した「彩の国黒豚専用飼料」を与え、彩の国黒豚は高品質な肉質を得るために一般の豚が出荷まで約6ヶ月かかるところを、約8ヶ月かけて飼育しています。

(2)肉は、筋繊維が細いため歯切れが良く、柔らかく、まろやかな黒豚独自の風味と甘さを持っています。「2000年食肉産業展」の銘柄豚好感度コンテストでは、有名な鹿児島黒豚を抑えて総合1位に選ばれました。

(3)平成14年10月から、日本初の生産流通履歴の公開(トレーサビリティ)を取り入れた販売を行い、安全・安心に十分に配慮しています。

となっています。「彩の国黒豚専用飼料」を与え、時間と手間をかけて丁寧な飼育を実践し、その結果銘柄豚好感度コンテストでは鹿児島黒豚を抑えて、なんと総合1位に輝いたのです。さらに、日本初のトレーサビリティも導入して生産流通履歴を公開するなど、安心と安全を消費者の皆さんに届けるための取り組みを行い、今では日本を代表する銘柄豚(ブランド豚)のひとつとなっています。

出荷頭数の推移は、平成10年度=1,500頭、平成13年度=4,000頭、平成14年度=4,100頭、平成15年度=4,474頭、平成16年度=4,950頭、平成17年度=5,440頭、平成18年度=5,810頭と、全国的な知名度の上昇や県内での地産地消運動の浸透による需要増大にあわせて、年々生産拡大が図られています。

こうして見てくると、彩の国黒豚は、野菜に負けずかなりの実力の持ち主ですね!でも、一番気になるのはやはり美味しさ。「本当に美味しいの?」という声も聞こえてきそうです。では、今からやきとりひびきに行って彩の国黒豚のやきトンを買ってきますので、しばらく待っていて下さい。ちょっと行ってきます。

・・・ しばし中断 ・・・

はい、皆さん、お待たせしました。今、やきとりひびき川越八幡通り店に行って、彩の国黒豚やきトン串と彩の国黒豚バラ串(ともに1本210円)を買ってきました。では、これから実際に味わってみたいと思います。もちろん、焼きたてです!

彩の国黒豚やきトン串は、名物みそだれを付けていただきましょう。部位は肩肉を使用しているそうで噛むと心地よい食感がありますね。じわーっと肉の旨みがあふれ出てきます。みそだれの甘辛の味がアクセントに!肉に挟まれているねぎは、埼玉県名産の深谷ねぎ(時期によっては青森県十和田産のねぎなどの場合もあるそうです)。肉の旨みとねぎの香ばしさがいい。これは食欲をそそります!

彩の国黒豚やきトン串
彩の国黒豚やきトン串

一方、彩の国黒豚バラ串は、シルクのような脂身が評判のバラ肉を使用し、たまねぎが挟まれています。「塩・こしょうがしてあるので、そのまま食べて下さいね。」と川越八幡通り店のスタッフさんに言われましたので、みそだれは付けません。黒こしょうの香りを纏っているやきとり串を口の中に頬張ると、バラ肉独特の脂分が広がります。しかし決して嫌な脂の味ではなく、むしろとても上品で甘みを感じます。柔らかな肉の食感から伝わる塩・こしょうの塩梅も適切で、脂と相性の良いたまねぎを挟んでいるから、バラ肉の脂の味わいをより楽しむことが出来ます。

彩の国黒豚バラ串
彩の国黒豚バラ串

どちらも皆さんに味わってほしい味わいです。「彩の国」埼玉県が誇る彩の国黒豚をぜひやきとりひびき、やきトンぼたん、黒豚劇場などでぜひ楽しんでみて下さい(今回掲載の商品が販売されていないお店もありますが、その際はご了承下さいませ)。

ここで全国の有名百貨店の催事などで皆様のお近くにお伺いしている、企画営業部の吉川チーフからメッセージが届きました。上記の彩の国黒豚やきトン串やバラ串をはじめ、ひびきのやきとりを全国の皆様に楽しんでいただくため、日本中を駆け回っている若い力です(しかもイケメン!)。今日は、インターネットの通信販売でご注文いただいたやきとりを焼いて、お客様に発送する仕事で川越吉田工場にいたところでメッセージをもらいました。


吉川チーフから全国の皆様へメッセージ

今回の彩の国黒豚イントロダクションはここまで。今度は、飼育の現場に伺って、生レポートさせていただきたいと思っています。しばしの間、楽しみにお待ち下さい。


やきとり(焼き鳥・焼鳥)、彩の国黒豚は、(株)ひびきが運営する「やきとりひびき」、「やきトンぼたん」、「黒豚劇場」でお楽しみ下さい。インターネットでやきとり(焼き鳥・焼鳥)の通信販売も行っています。ぜひお買い求め下さい。

 

やきとり工場の品質管理強化

ひびきでは、(財)埼玉県中小企業振興公社の専門家派遣制度を利用し、焼き鳥やお弁当を製造する工場の品質管理強化に取り組んでいます。この専門家派遣制度を利用してすでに3年目となり、毎月1回の指導を受けています。安心・安全に取り組むひびきの取り組みのひとつとして、今回は、10月20日(土)の模様をお伝えしていきましょう。

川越まつりの六軒町・三番曾の山車
10月20日(土)は川越まつりの開催日。朝の六軒町(三番叟の山車)の様子

制度利用当初からひびきを担当している中小企業診断士の高橋順一さん、埼玉県中小企業振興公社の神山明さんが川越吉田工場に来られ、ひびきからは商品開発本部の鈴木和美シニアマネージャーが参加しました。この日は、作業者の管理マニュアル整備と管理方法というテーマで、午前10時から事務所で検討に入りました。

まず、8月に視察させていただいたある企業の工場が取り入れていた作業工程のチェック表を念頭におき、今後吉田工場において必要なチェック表は何かを討議して決めていきました。現在も原材料、入室、加工処理などのそれぞれチェック表を使用していますが、さらにこの他にも作業者の入室前や、冷蔵庫、清掃などについてもチェック表を作成し、全体的により厳密な管理をしていくことになりました。

高橋さんと神山さん
ひびきへご指導をいただく高橋さん(手前)と神山さん(奥)

ここで午前の部が終了。高橋さん、神山さんは昼食に、鈴木シニアマネージャーは工場内へ指示出しに入ってきました。

私は川越吉田工場からひびき本社近くの「創菜工房ひびき霞ヶ関店」に行って、好きなおかずが3品選べるお弁当を購入して小畦川のほとりで食べていました。気持ちの良い秋晴れの土曜日。近くにはバーベキューを楽しむ家族や、元気に駆け回る子供達、お孫さんを連れて散歩するおじいさんがいたりと、何かほのぼのとした雰囲気が漂っていました。選んだお弁当のおかずでは、特にスペイン風オムレツが美味でした。オススメです!

午後1時半から、川越吉田工場の中を実際に見て回りました。高橋さんと神山さんの目は、工場への入室から行き先それぞれで現在の問題を見つけ、それを指摘することで今後の改善方法を鈴木シニアマネージャーと意見交換していきます。工場内でやきとり串を刺していた職員にもさりげなく言葉をかけ、リサーチをしているようでした。そこから、新たな問題点が浮き彫りになることがありました。やはり専門家は違いますね。

川越吉田工場内の見学
工場内を視察し問題点を浮き彫りにしていきます

工場内から事務所に戻った3人は、ここから作業標準書の作成に取り組みました。作業標準書とは、工場内で職員が何かの作業を行うにあたってのルールのようなもの。これがあることにより、工場内に規律が生まれ、安定した作業のもと良い商品を作り続けることができます。最初に高橋さんから作業標準書の必要性などについて資料をもとに解説があり、「なるほど」ということが多くありました。

その後、工場入室前から最後の清掃作業に至るまでの工程を丹念に洗い出し、作業標準書を作成するべき項目を整理していきました。最終的には、大きく分けて15項目になり、相当な量の作業標準書が必要だということが分かりました。しかし、これが動き出すことで工場内にもさらなる緊張感が生まれ、問題が入る込む隙間を与えないことにつながることでしょう。鈴木シニアマネージャーには、次回実施日までにやきとり3品目の刺し工程やみそだれの製造工程を作成しておく宿題が出されていました。

作業標準書の話し合い
作業標準書についての話し合い

こうして今日の作業が終わりました。丸1日、品質管理強化の取り組みを拝見し、工場を円滑に動かしていくのは、本当に大変なことだと分かりました。さまざまな職員が集まり、多くの食材が入荷し、それらを加工して製品化する作業がある工場では、やはり一定のルールがないと良い商品を作り出すことができないようです。気を付けていても、ミスが起こることもあるそうです。鈴木シニアマネージャーをはじめ、職員の意識改革がさらに求められますが、前向きな努力が実を結び、一歩一歩より良い工場になっていくことでしょう。 全国の皆様に今以上の安心・安全を届けるために。


商品開発本部・鈴木シニアマネージャーからご挨拶

ちょうど先日、技術力や環境面で優れている工場を、埼玉県知事が豊かな彩の国づくりの協力者(パートナー)として指定する「彩の国工場」の認定が決まったという、うれしいニュースが飛び込んできました!ひびきのさらなる飛躍に向けて、工場からも改革が始まっている。そんな印象を強く受けました。

(取材当日は川越まつりの開催日。この品質管理の取材後、夜にやきとりひびき川越八幡通り店、やきトンぼたん川越市駅店に行ってみたのですが、遅い時間まで多くのお客様がご来店されていました。やっぱりお祭りに焼き鳥は、欠かせませんね。)

やきとりひびき川越八幡通り店
川越まつりで賑わうやきとりひびき川越八幡通り店


やきとり(焼き鳥・焼鳥)、彩の国黒豚は、(株)ひびきが運営する「やきとりひびき」、「やきトンぼたん」、「黒豚劇場」でお楽しみ下さい。インターネットでやきとり(焼き鳥・焼鳥)の通信販売も行っています。ぜひお買い求め下さい。

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